工事の「主役」である職人のための認定試験です。
改修・修繕工事の品質を左右するのは、管理会社?設計事務所?それとも施工会社?
いいえ。答えは、建物を工事する職人です。
にもかかわらず、職人の「腕」はそれぞれが持つ経験や勘といったかたちがなく、良し悪しの判断がつきにくいもの。職人マイスター制度は、職人の技術力を「見える化」するために生まれた、改修・修繕工事の技術認定試験です。
改修・修繕工事に必須の5工種ごとに試験
試験は改修・修繕工事に欠かせない「塗装」「防水」「床シート」「シール」「下地補修」の5工種ごとに検定をおこなっています。
「まずは専門の塗装から」「スキルアップとして防水も…」など、ご自身のスキルやキャリアプランに合わせて受験することができます。
最終的には5分野すべてをクリアし「多能工」として活躍できる職人を目指してください。
(防水はシート防水、ウレタン防水に分かれています。)
材料の知識を問う「筆記」試験、施工の技術を問う「実地」試験
材料メーカーが講師を担当する講習後に筆記試験を。その後、筆記試験合格者を対象に、実地試験をおこないます。
「高品質な工事は、指定どおりに正しく扱い、正しく施工することで生まれる」という考えのもと、材料の知識と施工の技術を筆記と実地の2科程で試験することで、職人の「腕」を総合的に評価します。
講習・筆記試験
各材料の正しい取り扱いを中心とした講習と試験。
実地試験
受験者の施工作業の工程から仕上がりを評価
認定証発行
合格者には、改修・修繕工事に対する深い技術と高い技術を持った職人として、認定証を発行します。
筆記および実地試験の獲得点数に応じて、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3ランクで評価されます。
受験する工種によって評価・採点基準が異なります。詳細は技能員ランクと採点基準のページをご確認ください。
合格した工種とランクは、認定証に記載されます(左図の赤枠部分)。
また、5工種ある試験のうち3工種以上に合格した場合は「多能工」となり、認定証に印が記載されます(左図の青枠部分)。
多能工も3ランクで評価され、全5工種中3工種合格で「シルバー」、4工種合格で「ゴールド」、5工種すべて合格で「プラチナ」となります。
なお、各工種のランクに左右されず、合格している工種の数で多能工として認定されるものとします。
※顔写真は受験申請の際にご提出いただいたものを利用します。
※認定証の有効期限は3年です。更新試験合格者を対象に再発行します。